とある重大発表がされた堺シュライクス優勝記念パーティーに行ってきました。
2020年11月21日。今日はホテル・アゴーラリージェンシー大阪堺に来ています。
何故こんな立派なホテルに来ているのか。それは、堺シュライクスの優勝記念パーティーが開かれるから。
スポンサーの皆様やファンの皆様と優勝の喜びを分かち合うべく「優勝報告会」と銘打ってお祝いしましょ、といった内容です。
前回来た時は「設立記念パーティー」だったのに…2年経って優勝を祝う会で再び来れるなんて感慨深いですね。
同じような思いに馳せられていたのか、代表とオーナーの2人も、高々と掲げられた文字を見上げている。
「あれから2年か」
「早いっすね…」
開幕すらしていなかった当時は、どの選手がどんなプレーをするのか、シュライクスがどういうチームになっていくのかなんて見えていませんでしたからね。
あの頃の未来に僕らが立っているのかはわからないし、全てが思うほどうまくはいかないのも事実だけど、一歩ずつ着実に歩んできた結果は出ている。そんな思いが背中から伝わってきました。
しかし、ただ感傷に浸っていただけではなく、新たな決意を胸に秘めていたようです。
さぁ、というわけで意味深に始めてみました今回の記事は、堺シュライクス優勝記念パーティーの様子をお届けします。
目次
優勝は果たしたが、NPBへの道はまだ遠い
今回のパーティーは、一部のスポンサー様とファンクラブ会員の皆様をお招きして開催されました。
なにしろ初優勝ですから、本来ならみんなで集まってどんちゃん騒ぎのひとつでもしたかったところですが、新型コロナウイルスが再び流行の兆しを見せ始めていたためそれは叶わず。
現に、このパーティーの数日後には、GO TOトラベルの目的地から一時的に大阪と北海道が外されたりと、東京のみならず日本各所で第3波の影響が出ています。
一応書いておきますが、パーティー自体はホテル側の全面協力のもと開催されたのでご安心ください。
予定時刻の18時になり、代表の夏凪さんの挨拶からパーティーは始まりました。
これから3年、4年、5年と、もっともっと活躍できる球団になっていけたらと思いますので、今後ともご支援のほどよろしくお願い致します。
続いて大西監督からの挨拶。
リーグ優勝をすることはできましたが、NPBに選手を輩出するという目標は叶いませんでした。
正直悔しい思いはありますが、もう少しだけ辛抱して支えていただけたらと思います。
今日は、頑張ってきた選手たちを労ってくださると助かります。
乾杯のご発声は、オフィシャルトップパートナーの「イロタス建築工房株式会社」代表である一森 智(イチモリ サトリ)さん。
オフィシャルトップパートナーという凄そうな肩書き通り、選手寮の建設から寮内のトレーニング設備の提供、さらには夏凪さんと共同経営する「焼肉しょう」は、選手のアルバイト先として雇用を生み出している。
とにかく、むちゃくちゃお世話になっている方です。いつも本当にありがとうございます!
チーム・大人な対応の活躍
乾杯の直後というのはけっこう忙しいもので、スポンサーさんが集まる前方のテーブル付近ではさっそく名刺交換会が始まっていた。
今回のパーティーでは、各テーブルに選手が数名配置されていて、普段はできない交流を図れるようになっている。
ざっくり説明すると、前方にスポンサーさん、後方にファンの方が座るテープルといった感じだ。
前方のテーブルには、チーム内でも割と大人な河内山や大橋が配置され、期待通りの大人な対応をしていた。
名刺をもらう河内山。身長の高さを感じさせない腰の低さを見せていた。
しっかりとラベルを上にしてビールを注いでいる大橋。注ぐだけでなく、自分もガブガブ飲んで喜ばれていた。
髪型のセットに定評のある寿希也。今日はパーティーに合わせて大人しめの落ち着いた雰囲気に仕上げてきた。
2020年シーズンのタイトル表彰式
乾杯から30分が経過した頃、球団スタッフ伊藤ちゃんから、2020年シーズンのタイトル表彰式が案内された。
ここでオーナーの松本から一言ご挨拶。
優勝できたことは本当に嬉しく思います。ただ、このリーグで優勝するために球団を作ったわけではありません。
NPBへの輩出、もしくは選手が自分の夢を叶えるためにこのチームを作ってきたつもりです。
3年目こそは選手の夢が実現できるように、ますます力を注いでいきたいと思います。
冒頭の大西監督の挨拶にもあったが、我々の目標はリーグ優勝ではなく、NPBへ選手を送り出すことだ。
来年こそはその場面に立ち会えることを期待したい。
10月のMVP、鶴巻 璃士
さて、それではタイトル表彰式に入ります。
まずは、10月の月間MVP(ファンクラブ投票)に選ばれた鶴巻 璃士。
10月の打率は3割7分8厘、打点10とチームの優勝に大きく貢献し、今年で退団するリオにとってはまさに有終の美を飾る形となった。おつかれさまでした!
こうちゃんマン(左)と鶴巻 璃士(右)
最多セーブ、河内山 拓樹
8月22日の試合で達成したノーヒットノーランが印象としては強いが、先発から抑えまで両輪で活躍し、最多セーブまで記録していた。スゴイね河内山!
また、同席したスポンサーさんを相手に大人の対応を見せていた河内山には、僕から勝手に今日のMVPを差し上げます。
首位打者、大橋 涼介
途中入団ながらも、加入後は不動の4番。優勝が決まる直前に肉離れをやってしまい、最後の方は出場できなかったが、打率4割9分という圧倒的な成績で首位打者の座についた。
あと下の写真、パッと見はライパチくんが目立ちますが、よーく見ると奥で大橋が勢いよくビールを飲む姿が写り込んでいます。よって、僕からアルコール大賞を差し上げます。
最多勝利と年間MVPのW受賞、吉田 亘輝
コロナによって開幕が遅れ、27試合にまで減った試合数の中で手にした9勝。
昨年に引き続き2年連続の最多勝投手となり、今シーズン最もチームに貢献した選手としてファンの方が選ぶ年間MVPも受賞した。
最近生やし始めたというアゴヒゲはあまりしっくりきてないけど、最多勝利投手と年間MVPのW受賞!カッコいいぜ亘輝!
畑くん
パーティーが始まって1時間。ものすごく腹が減った。
今回のパーティーは首脳陣・スポンサー・ファンの席しか用意していないので、裏方である僕らには席がない。よって、みんなが目の前でおいしそうに飲んだり食べたりしているのを指をくわえて見ているしかないのだ。
まぁしかし、こればかりは仕事なのでしょうがない、切り替えよう、終わったらうまい飯食うぞ!と意気込んで、記事に使えそうな写真が撮れないかと会場内をウロウロしていた。
ビールを注いだり注がれたり、もともとの席を移動して交流の場を広げたり、みんな思い思いに行動していたところで、ふと目につくシーンがあった。
球団スタッフの畑くんが、テーブルにポツンと座っているのを何度か見かけた。
今年の4月から球団スタッフとして働き始めた畑くん。生まれは大阪で、大学卒業後は東京の建設会社に就職して営業の仕事をしていたそうで、そこから「野球に携わる仕事がしたい」と前職を辞めてシュライクスにやってきた。
あまり2人きりで話したことがないからわからないけど、なんだかソワソワと緊張しているようにも見える。大丈夫だろうか。
女房を質に入れてでも
そうこうしている間にパーティーは終盤に差し掛かかり、ビンゴ大会が行われた。
今回の優勝を記念して作られたグッズが景品となっており、そのなかでも特に目立つのが「大西さんの胴上げTシャツ」だろう。
ビンゴ大会終了後には会場内で先行発売もされて、一時売り場がパニックになるほど多くの来場者が詰め寄るほどの人気ぶりだった。えっ、嘘じゃないですよ、ナニイッテルンデスカ。
ともかく、誰がなんと言おうと会場内で大人気だった今回の優勝記念グッズは、期間限定で販売されています。
シュライクスの期間限定グッズは女房を質に入れてでも買えって江戸の頃から言われてますから。一回記事を読むの休憩して下の青い文字をクリックしましょう。さぁ急いだ急いだ!
宴もたけなわ
「宴もたけなわ」の“たけなわ”という言葉、漢字で書くと「酣」となり、発酵させた酒がだんだん甘くなってくる状態を表すそうです。
そこから「物事の盛り」という意味を持つようになって、「宴もたけなわではございますが〜」と使われるようになったとか。
ということで、宴もたけなわではございますが、お開きの時間がやってまいりました。
締めの挨拶は、球団代表の夏凪さん。
ご来場の皆様へ感謝の気持ちがひと通り述べられた後、ある発表があった。
そういった状況から、リーグ全体をもっと盛り上げていくためにも、来年からはリーグの理事に就任することに決めました。
夏凪さんによる、突然のリーグ理事就任発表。
そして、今まで行っていた球団の一般業務や現場の仕事を、球団スタッフの畑くんに一任することも発表された。
この発表を聞いて真っ先に思ったこと。それは、「畑くんで大丈夫?」だった。
球団の一般業務については詳しく知らないけれど、夏凪さんのポジションですごく大事なことの1つに、「スポンサーさんとの付き合い」があると思うんです。
シュライクスにお金を出してくれる方々と良好な関係を築き上げていく。お金がないと球団運営ができませんからね。これすごく大事。
今日のパーティーでポツンとテーブルにいた畑くんを見てしまったからか、その辺が心配になってしまう。座ってる場合ちゃうで!
この先、夏凪さんのポジションで動くとしたら、結婚式で全テーブルを制覇する勢いでお酒を注ぎ回ってる新郎の母親のように、あっちゃこっちゃ回って交流を深めるべきだったと僕は思う。
「3年目のシュライクスは一味違うな」と言わせるためには、選手はもちろん、畑くんにかかっているところも大きいと思うので、期待の意味を込めて厳し目に表現させていただきました。
とはいえ、まだ始まったばかり。
発酵させたお酒がだんだん甘くなってくるように、シュライクスも畑くんも、その“たけなわ”に向かってじっくりと良さが引き出されていくことでしょう。
ということで、堺シュライクスは3年目を迎えますので、引き続き応援のほどよろしくお願い致します!
【おまけ】
翌日の11月22日には、さわかみ関西独立リーグのトライアウトが行われました。
シュライクスとしては、昔のように「ここで捕手採らないとやべえ」というような状況でもなかったため、大西さんと藤江さんを見てても「良い選手がいれば採りたいな」くらいのテンションに見えました。
ところがどっこい、とある選手のバッティングを見た途端、大西さんの眼の色が変わる。
正式な入団が決まっていないので名前を伏せますが、いつかご紹介できる日がくればと思います。
終わってみれば、堺シュライクスは3名の選手をドラフト指名していた。
おしまい。