松坂選手の愛用する「RYU」のグラブを「ますかスポーツ」へ買いに行ってみた
目次
【松坂選手のグラブが欲しい】
堺シュライクスのオーナー・松本が突然そう言い出した。
――どうした急に。
「2018年のオールスターで松坂さんが使ってたグラブが、とんでもなくカッコよくてさ」
――ネットで買えば良いんじゃないの?
「調べてみたら、予約はできるけど発送はしてないらしい。だから直接取りに行くしかないんだって」
――今どき珍しいな。で、どこにあるの?
「岐阜」
――え、岐阜?
「岐阜」
――グラブ買いに?岐阜まで行くの?
「岐阜」
――(こいつ岐阜しか言わなくなったな)じゃあネットで見かける音のない動画は?
「ギフ」
――GIF(ジフ)な。
ということで今回は、松坂選手の愛用する「glove studio RYU」のグラブを全国で唯一取り扱っているお店「ますかスポーツ」へ行ってきました。
【glove studio RYUとは?】
グラブ職人である河合龍一さんが、10年以上の構想期間を経て2017年7月から販売を開始したブランド。
それが「glove studio RYU」です。
全行程を河合さんがお一人で担当しているため時間はかかるものの、こだわり抜いた質の高いグラブが出来上がるというわけだ。
求めたのは
ハードな練習に耐え得る耐久性。
身体と一体感を生む機能性。
思うがままに扱える操作性。
選手を引き立てるデザイン性。
2017年7月30日、RYUが幕を開ける。 pic.twitter.com/9xwTp4P7LM— glove studio RYU (@ryu_glove) 2017年3月12日
しかも、取り扱いは全国で1店舗しかなく、配送も一切行ってないとのこと。
そのお店というのが、岐阜県羽島市にある「ますかスポーツ」です。
【ますかスポーツへのアクセス(電車の場合)】
ざっくり説明すると以下の通り。
岐阜羽島駅(新幹線停車駅)
↓
↓(徒歩1分)
↓
新羽島駅
↓
↓(笠松行で7分)
↓
竹鼻駅
↓
↓(徒歩15分)
↓
ますかスポーツ
*後々気付いたのですが、新羽島駅から笠松行きに乗るなら竹鼻駅のひとつ手前「羽島市役所前駅」で降りてそこから歩いたほうが若干近いかも。
ここからは、道中の写真やらなんやらでお送りします。
名古屋鉄道羽島線「新羽島駅」
なんで真顔?
新羽島駅から笠松行き3両編成の電車に揺られること7分、竹鼻駅に到着。
こんな顔してるけど、電車の中でもずっと浮かれていました。
ようやく憧れの松坂選手と同じグラブが手に入るんだー、って。
予約してから3ヶ月待ったそうだが、普通は半年ほど待つらしい。
僕は僕で、この日を待ちわびていた。
この日は4月のコミュニティデイ。
15時から18時までドラゴンタイプのタツベイが大量発生する日だった。
あっ、ポケモンGOの話です。
でもここは「岐阜」。
こんな写真が撮れるくらいにのどかです。
ということは「あっちの世界」も…
岐阜と聞いた時点で分かっていた(失礼)けど、ポケモンは全然出ません。
しょうがない、こっちの龍は諦めます。
松坂選手がRYUのグラブを使うようになったのは、ある熱狂的なファンからのプレゼントだったそうで。
そのファンが松坂選手のために特別なオーダーをして渡したところ、本人も気に入って使うようになったとか。
さらに、松坂選手には特別な思い入れがあると松本は語る。
「ずっと引きこもりで学校行ってなかったんだよね、小学校の3年生から1000日くらい」
「5年生のとき、PL対横浜の延長17回があって。泣きながら見てたし、無性に野球がやりたくなってさ」
「それで、“松坂が、横浜高校が甲子園で優勝したら学校に行こう”って決めた。松坂選手は大好きな野球選手でもあるし、立ち直るきっかけをつくってくれた人でもあるんだ」
こんな田舎道でサラッと重めの過去話を始めるからびっくりしたけど、松坂選手が彼の人生を変えるきっかけとなったことがわかった。
「同級生とバッタリ会ったら気まずくなりそうだなー」とか思いながら謎の地下道を抜ける。
その先には…
出たー!!ますかスポーツ!!!
ダッシュ&ダッシュ!キック&ダッシュ!
到着!東京から約3時間、いよいよご対面です。
【ますかスポーツで「RYUのグラブ」を手に入れた!】
「ますかスポーツ」代表取締役の五十住友昭さんは、残念ながら外出していたためお会いすることはできなかったが…
ついに…
まつもとは「RYUのグラブ」を手に入れた!
「か、かっこいい…」
「革の、革の良い匂いする」
「尊い…」
語彙力なくなったオタクかよ。
でも本当に美味しいものを食べると「おいしい…」しか出てこないし、「言葉にならないほど素晴らしい」ってことですね。
【ますかスポーツでRYUのグラブを購入するためには?】
「本当は松坂選手がオールスターで使ってた青いモデルが欲しかったけど、これが良い。すっごく気に入った。もう君以外愛せない」
興奮しすぎてKinKi Kidsみたいになってるけど、黙って青いモデルを注文すれば良かったんじゃないの?
と、思った方も多いでしょう。
実は「RYU」のグラブ、現在オーダーでの受注受付は行っていません。(2019年4月現在)
その理由については後ほど説明しますが、まずは以下のLINE画像で流れを説明します。
①予約する。
②グラブが完成すると電話が来る。
③「ますかスポーツ」のLINEに登録する。
④画像が送られてくる。
⑤気に入ったら「ますかスポーツ」へ買いに行く。
ざっくりこんな感じです。
【ますかスポーツでRYUのグラブを予約する際の注意点は?】
注意点は3つ!
・自分の好みでオーダーすることはできない
・万が一④で気に入らなかった場合は、次の人に回すことはできる
・ただし、次のグラブがいつ完成するかは未定
グラブはひとつずつ時間をかけて作られていて、そのうえ予約している人はたくさんいます。
ひとつのグラブに対して長い行列を作っているイメージですね。
予約するときはこの点に注意しましょう。
【ますかスポーツは松坂で溢れていた!】
せっかく岐阜まで来たので店内を散策してみました。
学生時代は定期的に通っていたスポーツ店も、大人になるとなかなか行かないもの。
なんだか童心に帰って気分が高まります。
全国でRYUを取り扱っている唯一の店舗とだけあって、店内を見渡すと松坂選手がいたるところに居ました。
松坂選手のグラブやスパイクが展示されていたり…
松坂選手のレプリカユニフォームが売っていたり…
すっかり野球少年に戻ってしまったようで。一応オーナーです。
さて、目的のグラブも手に入れたし店内も散策したし、そろそろ帰ろうかと思っていたら…
なんか買ってるな。
「せっかく岐阜まで来たし…」とか言い訳してるけど、それはたぶん楽天かAmazonで買えるぞ。
でもまぁレプユニは試合観戦で使いますからね。
「スパイクもかっこいいな…」とか言い出したので、それはさすがに止めました。
そんなこんなで、岐阜まで来たけどおつりが出るぜ!と大満足のご様子。
ますかスポーツさん、ありがとうございました!
【RYUのグラブに込められた想いとは?】
前述の通り、現在「glove studio RYU」ではオーダーグラブの受注受付を停止しています。
理由は、「時間に限りのある学生プレイヤー」へのグラブ制作を優先するため。
特に高校野球は2年半しかないし、多くの学生は卒業と同時に野球から遠ざかってしまうだろう。
「限られた時間のなかで野球にかける学生を後押ししたい」という想いには、とても共感した。
学生ではないにしろ、我々のまわりにも“限られた時間”のなかで野球をしている選手たちがいる。
「堺シュライクスは、夢を掴む場所でもあり、その夢を諦める場所でもある」
「限りのある時間のなかで、満足のいく時間を過ごせるようにしてあげたい」
それっぽいこと言ってるけどいつまで着てるの?
松坂選手のグラブが欲しい!というミーハーな気持ちだけで岐阜まで来ましたが、RYUのグラブに触れたことで、これからも球団発足当初から掲げていた想いを忘れずにいこうと決めた一日となりました。
【おまけ】
諦めきれずに岐阜から名古屋へ移動して、無事にタツベイたくさんゲットできました。
おしまい
▼「ますかスポーツ」へのお問い合わせ
http://www.masuka-sports.com/
▼痺れる一言を添えたRYUのグラブが見れる!
「glove studio RYU」のTwitterアカウント
glove studio RYU@ryu_glove
▼「glove studio RYU」のInstagramアカウント
https://www.instagram.com/glove_studio_ryu/